ラクシュミーさんは物見やぐらに乗っかって、ワタシと並んで外を見ていた。
窓の外は一面の煙で、真っ黒に焦げたいろんなモノが舞っていて、大勢の人がワーワー大声で騒いでて、景色も雰囲気もいつもとは全然違う。
ワタシは物見やぐらごと片手でらくを抱くようにして(らくの身体には触らない。触ると嫌がって、どこかへ行かれてしまうと困るから。)部屋の隅に置いてあるキャリーを確認しつつ、「イザとなったら、らくをこう掴んでキャリーに突っ込んで・・・」などと心臓バクバクでシミュレーションしていたのだが。
らくはそのうち大あくびして、王冠ベッドに長々と寝そべり、天下泰平に眠ってしまった。
・・・え?
そんなもんなの?
いっちゃんの跡継ぎ候補、さすがは大物♪
つかまあ、ボンヤリしているだけだと思うが。
らくの寝顔を見ていたらワタシも気が抜けてきて、だんだん落ち着きましたよ。
イエヤマネコ効果、ありがとね~。