カイヌシが領収書と格闘している横で
「おくじょうびょ~ん、みまわりびょ~ん、びょ~んびょ~んびょ~ん」とわめいているラクシュミー。
はいはいはい。
夜のパトロールの時間ですね。
一緒に3階まで行って、屋上のドアを開けてやって、カイヌシはやることあるから一人でいってらっしゃいとイエヤマネコを送り出し部屋に戻ったら、らくも10秒後には戻ってきた。
今日は早いね~もういいの?と声をかけると、
「びょん・・・びょん・・・う~びょおおおおお~ん!!」と、明らかに不満たらたらの大声で鳴いている。
何が気に入らないのだ。
屋上パトロールじゃなかったの?
べったり横に張り付いて、びょんびょんびょんびょんウルサくてたまらん。
仕方がないのでイエヤマネコの目線までしゃがみ、頭を撫でながら「なんですか?」と聞くと、らくはぱっと私から離れて屋上への階段を2~3段登り、立ち止まって振り返ってこっちを見て、「みょみょみょみょみょ~」と鳴く。
付いて来いってことらしい。
ワタシも階段を登ってらくのところまで行くと、らくはさらに数段上に上って、またこっちを見て「みょみょみょみょみょ~」。
ワタシがまたらくのことろまで行って、するとらくはまた数段登りとやっているうち、屋上への出口の前に。
ドアは開いている。
らくはぴょんと屋上に出て、ドアからにゅっと顔を出してこちらを見て、「みょみょみょみょみょ~」。
やっぱりなあ。
パトロールのお供をご所望だったか。
いつもは一匹でタタタと出かけるのだが、たま~に「いっしょにいく~びょん」とパトロールに誘われるというか、お供を命令されることがある。
いいけど、カイヌシ、ちょっと今夜は~。
まあいいか。
もうここまで来ていることだしってことで、まだ寒い夜の屋上に、イエヤマネコと一緒に出た。
ワタシはただ突っ立っているだけ。
らくはクンカクンカしながらグルグルと3周ほどして、気が済んだのか、寒いからもういいやって手抜きパトロールだったのか、15分ほどで室内に。
らくが満足するなら、15分のお付き合いなんてお安い御用だ。
が、これが夏には2時間コースになる。
らくは虫さんと(で)遊んでいることもあるが、ほとんどは、ぼーっとじーっとしているだけ。
寝ていたりもする。
カイヌシは、ひたすらぼーっとしながら付き合うしかない。
ああ、今日が夏じゃなくて良かった。
シュワッチ
こんもり