ぎゃおす王国記～ラクシュミーの王様への道

らくのすぐ後ろにあるのは、ヘリオフィラという花の鉢。
これが猫草を肉厚にしたような、ツンツンした葉っぱで、隙あらばイエヤマネコが齧ろうとする。
屋上よりも目が届きやすいベランダに置き、らくが齧ろうとするたびにワタシの腕でガードをして、何とかしのいでいるところ。


らくさん、鉢に近づくたびにワタシに邪魔されるせいか、今日は鉢に寄りかかって毛づくろいなんかして、葉っぱに興味がなさげなそぶり。

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ところがワタシが部屋の中にモノを取りにいき、ベランダに戻ったら。
らくさん、大口を開けて、今まさに葉っぱに食いつこうとしているところ。
小声で「らく」と呼んだら、いきなり


『ビョーン！！！』


と後方に弾け飛んだのち、ものすごい勢いでゴロンゴロンゴロンゴロンと転げまわるイエヤマネコ。

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ねえらくや。
それって誤魔化してるでしょ？
葉っぱを齧っちゃいけないって知ってるのに齧ろうとしたところを見つかって、焦ってゴロンゴロンと全力で転がってるのよね？


わはは。わはははは～。
ネコってほんと面白いな。


面白かったけど、ネコ、花、双方の安全のため、ワイヤーネットで鉢をスッポリ囲んだよ。