ぎゃおす王国記～ラクシュミーの王様への道

キャットニップでぶっトぼうとしたのに

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なぜか上手く齧れない。

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しばし考える。

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カイヌシに非難の目を向ける。

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らくや。
キャットニップはまだ冬眠中で、土に張り付いたような葉が少し残っているだけなんだよ。
でもって、それはカイヌシのせいじゃありません。


もう少ししたら新芽がニョキニョキ伸びて、葉っぱがワサワサに茂るから。
そしたらまたぶっトび放題だから、もう少し待ってて。

裕子ちゃんと三軒茶屋で散歩＆お茶。
人生の転換期ってきっと誰にでも来るんだよねー、などという話。
お互いに盛大に働きぱっぱと浪費していた時代からは考えられない会話。


そして一方らくさんは、いつも通りの任務遂行。

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らくがずっとずっと、『いつも通りの日常』を楽しんでくれますように。

晴れの日の農園主は忙しい。
ゴロンゴロンして農園の床温度を確認しなくちゃならないし、

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新入りの鉢はひとつひとつ、念入りにチェックしなくちゃならないし、

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前からある鉢だって、手抜きはできない。

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↑はキャットミントの鉢。
らくはキャットニップは大好きだけど、ミントのほうには興味なしで、普段はぜんぜん近寄らない。
しかしカイヌシが枯れた葉っぱを取り除いたり、なんかしらの手入れをしていると、いつもカイヌシと鉢の間にニュルンと割り込んできてクンカクンカと点検をする。

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植物だろうが雑誌や新聞だろうが食べ物だろうが、カイヌシが触っていると、興味がないくせになんにでも頭を突っ込んで割り込んでくるのはナゼ？
好きじゃないオモチャでも、よその子が触ったりするとイキナリ所有権を主張し始める小さい子と同じ心理？


それにしてもカイヌシ。
いくら長屋の屋上でも、ジャージにピンクのベンジョサンダルはヒドい。
どこのバアさんの足かと思ったら、ワタクシですわよ。
楽を追求した結果ですね。


午後からは曇ったけど、農園主はゴキゲンで任務を続行。

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農園主は、丸いイキモノです。

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顔はこんなです。

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カイヌシ、労働トライアスロンが昨日で終わったので、今日は確定申告の準備をする予定だったのだが。


寝てしまった。
ほぼ1日中。
たまに起きてお茶を入れて煙草を吸って、するとまた眠くなるから寝てしまう。

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↑経費の入力をしようと、一旦はPCを立ち上げたのだが。
イエヤマネコも付き合ってくれてたのだが（ウソ）。


確定申告の準備は、長屋内のあちこちに放り出してある必要経費の領収書を拾い集めるところから始まる。
去年はこの作業に丸1日かかったので、領収書は決まったところに置いておこうと心に誓ったのに、今年も同じことに。
あっちから5枚、こっちから10枚、そっちから30枚とバラバラに発掘される。
あああメンドクサー。

今日はいい天気になるそうだ。
くりくりは夜から仕事と言っていたので、昼間らくを屋上で遊ばせてくれるといいのだけど。


・・・無理だろうな。
くりくりは用事がないと、夕方まで寝ているからな。
明日はまた雨で寒いらしいから、今日は貴重な晴れの日なのに。


ま、いいよね。
これから本格的に春になったら、ポカポカお天気の日はたくさんあるから。
らくの屋上三昧は、いくらだってできるからさ。


わかった？

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いつものことだけど、聞いてない。
つか、朝ご飯をもらったら、もうカイヌシなんか眼中にない。
いくら猫撫で声で話しかけても、らくはウロウロ歩き回りながら、フンフンと埃の塊なんかを嗅いでいる。
まるでカイヌシなんか存在していないかのような態度。


一緒に暮らして5年半、イエヤマネコとのコミュニケーションは、まだまだこれから。