種を越えたおっさん同士の愛は深まるばかり。
らくはニンゲンがご飯を食べ始めると、いつも自分も山猫ご膳に行って食べる。
そしてひとしきり食べた後は、ここ最近は必ずと言っていいほど、ご飯を食べているk(旧名くりくり)の膝に乗るようになった。
でもって食べ終わった後は、寝そべっているk(旧名くりくり)のお腹の上に乗っかる。
そんな風におっさん同士が食後まったりとくっつきあっているところに、容赦なく邪魔に入るワシ。
力ずくでk(旧名くりくり)からイエヤマネコをひっぺがして、歯磨きして、お尻ふきふきして、目やにを取って、今日は爪切りもした。
抵抗するでもなくワタクシに抱っこされて爪を切られながら、ずーっと「う〜う〜う〜」とうなっているラクシュミー。
カイヌシにこんなにうなるネコって、そんなにいないと思う。
でもって、こんなにうなっているのに、ちっとも怖くないネコっていうのもそんなにいないと思う。
らくがうなりっぱなしなので、ワタクシもらくにお話をしてあげた。
らくや。
らくのご飯を買っているのも、山猫ご膳を給仕しているのも、ほとんどワタクシですよ。
らくベッドの毛布やタオルを洗って整えているのも、トイレ周りの清潔を保っているのもワタクシですよ。
歯磨きも目やに取りもお尻ふきふきも、こうやって爪を切っているのもワタクシです。
らくが大好きなあのおっさんは、な〜んにもしていません。
そこんところどうなの?
しゃべりながら、自分で思った。
な〜んにもしないから、らくはあのおっさんが好きなんだろうな。