先日の電話での繰り返しが多かったけれど、もう一度いろいろ説明を受け、こちらからの話しも聞いてもった結果、今は痩せることを最優先して、3ヵ月後に再び血液検査をすることに。
コルチゾールやコルステロールの数値、体重の推移を見て、ACTH刺激試験をやるかかどうかは、そのときにまた検討することになった。
こちらから話したことは、
○健康診断のとき、採血が終わった後、待合室での呼吸が尋常ではない速さだった。
発作でも起こすのではないかと不安になったほどだった。
○ワタシがそう感じただけで、実際にはそこまでじゃなかったかもしれないが、なにしろデブだから心臓への負担が心配。
○なので、ACTH刺激試験で病院に預けるというのは、かなり難しいように思える。
○らくの毛並みや顔つき、普段の様子などを見ているかぎり、とてもクッシングとは思えない。
○しかしコルチゾールでそういう数値が出てしまった以上、このまま放っておくつもりはない。
ただ、今すぐ検査をするのはラクシュミーへの負担が怖い。
しばらくは痩せることを頑張りつつ様子をみて、らくが今回の通院を忘れた頃に、たとえば3ヶ月後くらいに再度考えたい。
先生からのお話しは
○往診で採血については、安心できるはずの家にドカドカと獣医が入っていくのは、よけいにストレスになると思う。
(→ワタシもそう思うのだけど、どうすれば一番らくの負担にならないか分からないので、先日の電話で往診と口走った。)
預かるといっても1時間ほどなので、家に怖い人が入ってくるよりはマシ。
(→そうかも・・・。預かる時間は電話では半日程度と言っていたけど、今日は1時間に短縮されていたし。)
○万が一クッシングだったとしても、ACTH刺激試験を今すぐやらなかったからといって、どうにかなるということはない。
命に別状のある病気ではないし、薬でコントロールできるので、なんてことない。
(→・・・え?そ、そうなの?)
○クッシングそのものはなんてことないが、肝臓に負担をかけるし、糖尿病を併発することが多いので、そちらのほうを心配している。
糖尿病は食い止めたい。
○もしすぐに検査や処置が必要な状態なら、私はそうします。
ラクシュミーちゃんはそういうことではないので、しばらく様子を見てもいい。
3ヶ月というのは猫にとっての1年なので、もう一度血液検査をするならちょうどそのくらいだけど、それ以上は伸ばさないほうが良い。
その結果でその先の検査はまた考えましょう。
○コルチゾールはね、今回、たまたま高かったってこともあるからね。
ということだった。
で、3ヵ月後の血液検査の結果、またコルチゾールが高くてちっとも痩せていなかったらいよいよACTH刺激試験をやるわけだが、それに関してのQ&A。
Qはもちろんワタシ、Aは獣医さん。
Q・「ACTHでクッシングが確定診断される割合はどのくらい?」
A・「約50%。同時にデキサメサゾン試験というのをやって80~85%。」
Q・「それでクッシングの疑いが濃厚になった場合には、副腎のエコー検査や脳のMRIを撮ることもあるようだけど、下垂体の腫瘍などはMRIなどでどのくらい分かるものなのか?」
A・「よく分からないことも多い。副腎ってとっても小さいんですよ~・・・。下垂体も小さい。小さい下垂体に小さい腫瘍があっても、分かりにくい。」
Q・「猫のコルチゾールの基準値って、はっきりとは分かっていないようだけど?」
A・「犬のクッシングが一般的に認識されるようになったのはけっこう最近のこと。今でも猫のコルチゾール値は、普通はあまり検査しないので。」
Q・「では、猫のクッシングが少ないというよりは、猫のクッシングが発見されることが少ないということでは?
今までもクッシングの猫はいたのに、分かっていなかっただけという可能性は?」
A・「あると思う。これから増えていくかもしれない。動物はペットではなく家族の一員という時代になり、室内飼いになったので、異常にも気が付きやすくなっているから。」
ありえることかもって思った。
今でこそ猫の慢性腎不全はとってもメジャーなものだけれど、30年くらい前は、年をとった猫が痩せてご飯を食べなくなっても、「年だから。」「老衰なのね。」ということが多かったのではないかと思う。
猫のクッシングについても、これからいろいろなことが解明されるにつれて、増えていくのかもしれない。
でも、らくや。
アナタが先駆けにならんでええよ。
つか、やっぱラクシュミーは違うと思うけど。
最後に「とにかく痩せさせてください。心を鬼にしてでも。」と言われて終了。
ともあれ様子見となったわけだけど、3ヵ月後に血液検査をするときも、また今回のようにチョー緊張&ストレス状態だったら、コルチゾールはやっぱり高値を叩き出すんじゃないの?
正確な数値は出ないんじゃ?
とか、
そのときのらくの様子によっては、高値が出てACTHをやることになったとしても、たった1時間とはいえ預けての検査は難しいんじゃ?
カイヌシも一緒にいることはできないの?
もしダメなら、ACTHは前にお世話になってた女医さんのところに行ったほうがいいかなあ。
でも今回、男の先生だからこんなにびびったわけじゃなく、年をとるにつれて『知らないヒト怖い』になっているのだとしたら、女医さんのところでも同じかも。
そうだとしたら、わざわざ遠くの病院にいくことは、さらにストレスになるだけか?
でも女医さんの旦那さんはエコーなどの画像診断の専門家という特殊な獣医さんなので、そちらの検査もすることになった場合には良い病院だと思うし。
それと、先々週の検査は2年3ヶ月ぶりの病院だったので、びっくりしてすっごく緊張したのかも。
次回はもう少し慣れて、落ち着いててくれないかな。
でも反対に、今回の怖かった記憶が蓄積されて、もっと怖がるかもしれない・・・。
こういう性格で、今回じゃなくてもいつか遠い将来、入院とか頻繁に通院が必要になったらどうしよう。
と、まだ起こってもいないことまで不安になってきて、ぐるぐるらー。
そこまで通院のストレスを心配しなくてもと、自分でも思う。
けれど、らくの待合室での『尋常ではなかった呼吸』は、どうかなりそうで本当に怖かった。
開口呼吸ではなかったのだが、とにかく小刻みに速くて、呼吸数を数えようとしたのだけど速すぎて数えられない。
過呼吸になったニンゲンと、様子がよく似ていた。
猫に限らずヒト、特に男性に多いそうだけが、ストレス性ショックシ(緊張、ショック、驚いたりで、心筋梗塞=いわゆる心臓発作を起こし突然シ)というのは、けっこうあることだという。
心臓に疾患がなくても起こることがあるし、疾患があれば起こる確率はずっと高くなる。
らくの心臓がどうなのかは分からないが、でぶなので負担はあるかも。
びっくりしすぎてあちらの世界にお引越ししてしまった猫さんのお話を、実際にいくつか知っている。
多頭飼い崩壊の現場に入ったボランティアさんが、猫さんを保護してキャリーに入れたら・・・。
保護するために、捕獲機に入った野良さんを捕まえようとしたら・・・
自宅の廊下でエアコン取り付け工事の人と鉢合わせをしたら、痙攣のようなものを起こし、そのまま・・・。
妹・美帆ちゃんの友人は、車庫入れしようとしたら猫さんが見えたので、慌ててブレーキを踏み事なきを得たはずだったのに、車から降りてみたら猫さんは横たわったまま動かない。
病院に担ぎ込んだが、お引越ししてしまっていた。
外傷は、どこにもなかった。ショックが原因で・・・と言われたそうだ。
人馴れしていない野良さんだと、病院で治療中に・・・ということもあるという。
猫さん同士のケンカの声が聞こえたので駆けつけると、取っ組み合った様子はなく毛も舞っていないし外傷も何もないのに、ばったり倒れてお引越しをしていた子がいた・・・。
などなど。
そういう話を知っているので、ワタシが大げさに心配してしまうだけかもしれないが、あのときのラクシュミーの待合室での様子はどうしても気になる。
びっくりやストレスでお引越しをしてしまう猫さんが、どのくらいの割合で存在するのかは分からないが、も、はっきり言って、クッシングよりも気になるし怖い。
どうしたものか。