いっちゃんが、楽しいことばかりの世界に居を移した日。
2003年のあのときから、今日で丸6年。
白いバラにしたかったけど、見つからなくてピンクになった。
ブルーと白が綺麗だと思ったけど、さみしい感じになったかも。
ピンクでゴチャゴチャくどいくらいが、賑やかでかえって良かった・・・と思うことにしよう。
6日の晩ご飯には、いっちゃんの好きな鯵を焼いた。
らくは焼いた魚は食べないので、ホタテのお刺身でお相伴。
いっちゃんとはいつも頭の中でしゃべっているけれど、今日は声に出して何回も、可愛いね可愛いねと話しかけた。
いっちゃんは写真の中から、「しってるわよぎゃおす」って返事をしてくれる。
いっちゃんはいつものように王様然とした態度だけど、可愛いって言われたり、お花を飾られたりすると、まんざらでもなさそうだ。
でも、鯵にはもう、あまり興味がなさそうだった。
「いっちゃん美味しいね」って話しかけると、
「そうね」って返してくれるけど、とりあえず言っただけって感じで、どうでもよさそう。
お刺身とかお魚とか、去年まではそれなりに喜んでくれてたようだったけど。
楽しいことばかりの世界にはもっとイイモノがいっぱいあって、お腹はいつも満たされているんだね。
こちらの世界の美味しいは、いっちゃんにはもう必要ないのかもしれない。
だけどもう一度、鼻に皺を寄せながら、ワタシの手のひらからいっしょけんめご飯を食べるいっちゃんに会いたい。
美味しいものを食べさせてあげたい。
お魚もお肉も、いっちゃんと半分こして食べたい。
もしいっちゃんが気に入ってくれたら、半分こじゃなくて、あるだけ全部食べさせてあげたい。
王様ー!カムバーック!!
・・・というのは、ワタシもちょっと言ってみただけ。
いっちゃんが今アチラの世界で楽しくやっているのなら、それでいいよ。
そのうちまた会えるから、それまでちょっと待ってて。
絶対だよ。
待っててよ。
そして一方、らくさんは。
カイヌシが、いっちゃん可愛い王様に会いたいと呟いている最中にも、「ホタテー!おかわりー!!」とわめいていた。
いっちゃんには好きなだけ食べさせていたが、らくや、あなたはいっちゃんじゃない。
食べたいだけ食べたら、また太るからダメー!
しかしラクシュミーは納得しない。
冷蔵庫にはまだホタテが入っていることを知っていて、ワタシが冷蔵庫方面に歩いただけで、ぎゃおぎゃおと大騒ぎ。
らくはぼけっとしているようだけど、そういうところは、とっても鋭い。
6日の夜は更けていき、日付が変わって、7日の午前0時半。
いっちゃんが、楽しいことばかりの世界への船に乗り込んだ時間。
何かあるかと期待していたけど、例年通りに何事もなく、ただ過ぎていった。
王様、ちょっとした合図とか、何かないの?
ワタシの目の前を一瞬でも横切っていくとか、「あわん」って一声だけでも鳴いてくれるとか。
「たのしくやってるよー。まってるよー。」ってさ。
楽しいことばかりの世界は楽しすぎて、そんなことヤル気になれないのか。
メッセージを送っても、ワタシが鈍感すぎて気がつかないのか。
どっちだろう・・・。
いっちゃん、早く会いたいなあ。