「おくじょう~、みまわり~」
と鳴くので、ああもうそんな季節になったんだな(冬は夜には出ないので)と思いつつ、ドアを開けてやった。
30分ほど経過して、なかなか帰ってこないなあとちょっと心配になってきたころ。
入り口付近からイエヤマネコの「え~ん、え~ん」という情けない声が聞えてきた。
ドアは開けっ放しなんだから、勝手にとっとと帰ってこい。
そう思いながら、迎えに行ったら。
屋上へのドアの横、フェンスネットの外側でこちらを見ているイエヤマネコ。
なんでアナタまた外にいるんだよ~。
ワイヤーネットを無理やり傾けて下に隙間を作ると、にゅるにゅると入ってきて部屋の中に飛び込み、ドドドドドーと階段を降りていった。
イエヤマネコは回収できたので、ネットの点検。
以前は木製の伸縮するラティスのようなもので塞いでいる部分を、体当たりの力任せで破壊して脱走していた。
今は100円のワイヤーネットでぐるりと囲ってあって、らくがグイグイ押しても壊れないようになっている。
なのに、どこから出たのやら。
ドアのすぐ横だけはワイヤーネットではなく鳥除けのような網を張ってあるのだが、隙間に手を入れると、らくが顔を突っ込めばなんとか抜けられるかも?というくらいの幅に広がる。
ここか?
最近は屋上に出る度に、ここをジトーっと眺めていたけど、本当に脱走計画を練っていたのか。
引き戸もカーテンも開けられないくせに、脱走はするんだな。
らく、ほんとはバカじゃないのかな。
出ても帰ってこられなかったのは誰?
イエヤマネコの浅知恵だー。
☆3月31日追記。
問題の箇所を塞ぎなおした。
またもやジトーっと観察しているラクシュミー。
そのうちまた破られそうな気がする・・・。
イエヤマネコの浅知恵に、カイヌシの浅知恵が負けている。
とほほ。