キラキラの朝日の中、労働へ向かう。
5年前の6月7日も、とても良いお天気だった。
近くの商店街まで歩いたときには、どこもかしこも光が溢れてて、そして周りの景色が真っ白だった。
不思議に思って、あたりをきょろきょろ見回したけど、どこを見ても眩しいだけで、色がなかった。
よく知っているはずの商店街が、知らない場所に見えた。
悲しいわけではなく寂しいわけでもなく、何もなく、ただ歩いていた。
今朝は、いろいろな色が見える。
青い空、白い雲、土の茶色、艶やかな葉の緑、鮮やかな花のさまざまな色彩。
5年前の真っ白だった景色を思い出しながら、いろいろな色を見ていたら、なんでモノには色があるんだろ?とやっぱり不思議に思えてきて、5年前と同じく、歩きなれた道が、知らない景色のように見えてきた。