そのとき、ちゃぶ台の下では

夕方、ゴーゴーとスコール。
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雨上がりの夜8時頃、1階にいたときに、部屋がコトコトカタカタ揺れだした。
大きな地震ではないけれど、いつまでも揺れていて気持ち悪いなと思っていたら、グラングラングラン!と、けっこうな大揺れに。
玄関の前でおっぴろがっていたイエヤマネコも、くるりと起き上がって、びっくり顔で天井を見ている。

まずい。
キャリーバッグは2階だった。
取りに行こうか一瞬迷ったが、とりあえずびっくり顔のイエヤマネコを捕まえて、ホールドしたままちゃぶ台の下へ。
小さいちゃぶ台なので、イエヤマネコ全体+カイヌシの頭部だけしか入れないが、そこさえ無事ならなんとかなるであろう。

なんてことを考えているうちにも、揺れは収まるどころか更に大きくなっていく。
ラクシュミーはじっとして、ちゃぶ台の下でカイヌシにホールドされている。
普段だったらありえない態度なので、らくも地震が怖いらしい。
これってイエヤマネコがカイヌシを頼りにしている&信用している証では?
この状況だというのに、そんなことでニマニマしていたら、そのうち揺れが小さくなって収まった。

揺れなくなったとたん、「イヤーッ」と叫びつつ、カイヌシに全力で猫キックをくらわせながら、ちゃぶ台下から出て行ったイエヤマネコ。
あたりにはネコの毛が舞い、カイヌシの顔と首筋と肩には、くっきりと赤いミミズバレが残された。

これって、気象庁だかどこだかに申告すべき?
そうしたらテレビの地震速報で、
「トーキョー23区の震度は4でした。
この地震による怪我人は、セタガヤクでバカカイヌシが一人、デブのカイイエヤマネコに思い切り蹴られて全治3日の怪我。」
などと放送されるのでしょうか。
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さあねー

「ヒドいイエヤマネコですねえ」
というコメンテーターのコメントも、忘れずに付け加えて欲しい。

— posted by hipi at 11:40 pm  

夏のスタミナご飯

らくさん、今日はホタテを爆食。
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いっぱい、たべた、みょん

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なつの、スタミナは

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ほっかいどーさん、なまホタテ!

らくさんや。
あなたのスタミナも腹肉も、すでに充分だと思います。

— posted by hipi at 11:21 pm  

水平耳の事情

らくの、夏のお気に入りがもうひとつあった。
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ベッドの下

最近よくここで寝てて、そういえば夏になると入ってたっけと思い出した。


冷房が直接あたらなくて涼しいから、寝やすいのだと思う。
イエヤマネコ、さすがだな。
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まーね

「らくー」と呼んだら、こっちを向いた。
普通に、何事もなく、ただ顔の向きを変えただけなのに
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耳が水平に近くなっている。


らくは、すぐに耳が横になる。
怒っていなくても、怖がっていなくても、何もなくても、すぐ横になる。
いっちゃんはめったにならなくて、漫画とかで臨戦態勢の猫とかがこういう耳になっているのを見ても
「?」
って感じで、漫画だから分かりやすくデフォルメ化されて描かれているのかと思っていた。


が、らくと暮し始めてから、「猫の耳って本当に横になるんだ。」と知った。
ところが、らくはあんまりいつでも水平になっているので、例えば顔の向きを変えるだけでもそうなるので、
何かの感情を表しているというよりも、たんなる動作のひとつにしか見えない。


いっちゃんとラクシュミーは、似ているのは毛の色だけで、あとはほとんど正反対。

— posted by hipi at 11:00 pm  

しっぽ事件

らくの「ギャーッ」という悲鳴に振り向くと、
くりくりが「ごめんごめんごめん」と謝っていた。


何?と聞くと、らくの尻尾を踏んだという。
そして床には、イエヤマネコの毛がごっそりと。
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ひええええ~。
こんなに束になって抜けたら、ハゲになったんじゃ?
ってことで、らくの尻尾を点検したが、ハゲどころか毛が薄くなっている箇所すらない。
尻尾じゃなくて別のとこを踏んだんじゃ?ということで、ひととおり身体中を見てみたが、やっぱり毛がなくなっている部分はない。


こんなに抜けたのに、そうなの?
そしてそれ以降、イエヤマネコとくりくりは折り合いが悪くなったかというと、それもそうでもない。
尻尾ふみ事件のすぐ後に、二人で仲良くベランダで遊んでいたし。
らくは、最初にギャッていったけど、それきり痛そうな素振りもなくて、グースカ寝て、ベロをしまい忘れたりしていたし。
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なんでもなくて良かったよー。
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へいきー


— posted by hipi at 11:46 pm  

4年ぶりの再会

裕子ちゃんが、ぎゃおす長屋に遊びに来た。
うちは部屋中らくのおしっこ臭くて、人を呼べる状態ではないのだが、裕子ちゃんは平気なのだ。
彼女は猫のおしっこくらい、どうってことない。
そんな裕子ちゃんが長屋に来るのは初めてで、らくに会うのは4年ぶりくらい。


らくはすっかり裕子ちゃんのことを忘れているようで、彼女が部屋に入ってくるなり、スタタタターと素早く2階に逃げていった。
そのまま放っておいて、ニンゲンたちは1階でおしゃべり。
1時間くらいたってイエヤマネコの様子を見に2階へ行くと
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閉めておいたはずの押入れの引き戸が開いている。
部屋の中にらくの姿はない。
まさか自分で戸を開けて中に入った?
半信半疑で押入れの中の見てみたが、やっぱりイエヤマネコの姿はない。


ところが、らくーと呼ぶと、
「みょ・・・ん」
という声が聞えて、らくが押入れの布団の間からゴソゴソ出てきた。
こんなに暑いのに、冷房もかかっていない部屋で、押入れの中の布団の間にはさまっていたの?


身体を触ると、ヌクヌクを通り越してぽっぽと暑い。
これは危険な気がする~。
ってことで、押入れに入れないように戸を閉めて、部屋に冷房をオン。
お水を2階に運んで、また放っておいた。


するといつの間にか、階段の途中まで出てきて、様子を伺っているイエヤマネコ。
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このあと階段の下、部屋の中で盛大におっぴろがっていた。


裕子ちゃんも美帆ちゃんも、うちに来ると、なるべくらくのことを見ないようにしている。
らくは自分に関心が払われていないのが分かると、だんだん安心して出てくるみたいだ。
美帆ちゃんにはもう、抱っこもさせる。
裕子ちゃんにもあと2~3回来たら、平気で触らせそうな気がする。


慣れなんだろうな。
らくは案外、万が一カイヌシが変わっても、すぐに慣れそうだ。
猫さんはそういう子が多いのかもしれないけど、それって安心のような、ちょっと寂しいような。
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ごはんがあれば、だれでも、いいです


— posted by hipi at 11:15 pm  

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