母は、茶々があっちを向いて座っている姿を見ると、胸がキュンとするそうだ。
茶々の背中が、なんだか悲しそうに見えて、お母さんのことを思い出しているのかな、と思うのだそう。
で、茶々の背中に向かって、
「茶々のお母さーん。茶々は元気です。シアワセにやってます。安心してください。」
と話しかけるらしい。
母が、「らくも後ろ姿が悲しそうに見えることある?」って聞くので、
「あるよ。空っぽのお皿を見つめている時の丸っこい背中なんて哀愁たっぷりだけど。」
と答えると、母は嬉しそうに笑って、
「らくでも悲しそうな背中をすることあるんだ〜。らくでもそうなんだから、猫ってみんなそうなのかもね。」
と言う。
らくでもってなんだよう。
と言うと母は、
「だってらく、顔が(笑)。ちょっとバカだし。」って。
せっかく途中までイイハナシだと思ったんだがな。
ひとこと多いよ、母。
母の家では、テレビの横にらくの写真も飾ってあるのだが(ワタシと美帆ちゃんの写真はない)、
「毎日見ていたら、らくもだんだんカワイく見えてきた。」
という発言もあったっけ。
美帆ちゃん(妹)ちの、ちぃちゃんに会ったときには、
「ちぃちゃんも、まあまあカワイイじゃない。」
と言い放ったこともある。
そしてその後はいつも、
「茶々は〜、茶々が〜、」
という、茶々がいかに賢くて美人かという大自慢となる。
茶々のお母さん、安心してください。
茶々は猫かわいがりされて、シアワセに女王様をやっていますから。