湿度も高くて、暑くてジメジメ。
で、エアコンをドライにして労働へ。
しかし労働中、予想していたよりもずっと気温も湿気も高く感じて、留守番のらくのことが心配に。
ドライじゃ追いつかないかも。
冷房にしてくれば良かったかも。
らくや、らくや、ダイジョウブー?!!
夜、カイヌシ、走って帰宅。
らくさんは何事もなく元気で、「ねこかん!ねこかん!」と大騒ぎ。
ホッとしつつ、らくに猫缶パッカンして、カイヌシもご飯を食べていたときのこと(くりくりはまだ帰ってきていなかった)。
テレビをつけていたのだが、テレビよりも大きい音量で、らくの
「ううう〜ううう〜」
という唸り声が聞こえてきた。
らくを見ると、少しだけ開けてある台所の掃き出し窓の前で、シッポをパンパンに膨らませて、背中の毛を逆立てて、盛大に唸っている。
らくは普段から簡単に、ウーとかシャーとか言うけれど、いつもワタシに向かってウーシャーするときとは声のトーンがぜんぜん違う。
重低音の、空気の震えをはっきりと感じるような、お腹の底から発声しているような大きな唸り声だった。
カイヌシ、びっくりして、「らく」と言いながら不用意にもラクシュミーの背中を触ってしまった。
らくさん、その瞬間にビョーン!と飛び上がり、「シャーッッアアアッ!!!」と叫びながらカイヌシに飛びかかってきた。
うわ。
イエヤマネコがケモノになったー!
らくは飛びかかってはきたものの、理性は残っていたようで、カイヌシだと認識したらしくワタシが流血するような攻撃はしてこなかった。
ワタシも怪我はしたくないので(つか、本気で怖かったのだが)、触るのはやめて、小さく低い声で
「らくー、大丈夫だよ。」と何度も話しかけた。
しかしらくさん、気が立っているのは一向に収まらず、全身の毛を逆立てたまま重低音で窓の外に向かって唸り続けている。
ワタシが覗いても、外には誰も、ヒトもネコもいないけれど、玄関外のライトを付けて、外に出てみた。
らくがいる窓のすぐ前に立ち、回りを見回したが、誰もいない。
周囲をぐるりと歩いてみたが、やはり誰もいない。
窓の前に戻ると、らくはまだ唸っていたので、外からも「大丈夫だよ。誰もいないよ。」と何度も話しかけてから、部屋の中に。
らくのそばに戻って、窓のカーテンを触ると、たっぷりおしっっこが掛けられていた。
その後もらくは窓にはりついて唸っていて、カイヌシはただ横に座ってときどき「大丈夫だよー」なんて話しかける。
数分もしたら、らくは少し落ち着いてきたようで、まだシッポは膨らんだままだけど、窓の前から離れてソファの前のクッションで寝そべった。
それでもう大丈夫かと思い、カイヌシが頭を撫でたら、らくさん、イライラした様子でカイヌシの手をガブガブ噛んだ。
本気で噛みかけたのだが、途中で思い直して「ち。見逃してやるよ。」みたいなガブガブだった。
で、玄関前に移動してそちらで寝そべる。
そしてときどき、さっきの窓のほうを気にして見ている。
誰か居たのか、何かあったのか、さっぱり分からない。
らくに触るのはもう少し待つことにして、「いったい何ー?」とぼんやり考えていたときに、いきなり部屋の電球が、「バチッ!」と音を立てて切れて、部屋が暗くなった。
ぎゃ。
なんで今なの?
これどういうタイミングだよー。
脚立に登って、電球交換。
再び部屋が明るくなったときには、らくは猫ベッドに収まっていて、すっかり落ち着いているように見えた。
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いっちゃんがケモノになったのは、見たことがない。
らくがこんなふうになったのも、初めてのこと。
・・・だと思うけど。
忘れているだけかな。
記憶にない。
美帆ちゃんちの銀色ちぃちゃんは、保護(拉致ともいう)してその足で動物病院に連れていったとき、診察室でおおいにケモノになった。
ワタシは、本気で怒っている猫を見たのは後にも先にもそのときだけで、とてもびっくりした。
猫って、こんなんなるの?
猫が本気の本気で怒ったら、とても怖い。
そのとき、知った。
今日のらくは、そのときの銀色ちぃちゃんほどではなかった。
怒っていても、ワタシのことは分かっていたから。
『ワタシのことを分かっている→マックスでケモノではなかった』ということは、イエヤマネコとカイヌシの間には最低限の信頼関係があるということで、それは大変に喜ばしい。
でもラクシュミーだって、本気の本気で怒ったら、カイヌシもよりもずっと強いのではないかと思う。
そんな、猫が本気で怒るような事態は起こらないのが良いことだし、飼い猫では起こらないのが普通だと思うけど。
今日みたいな、さっぱり分からない事もあるからな。
うああ。
いったい何だったのー?
ア、アスラ?
・・・誰?
つか、何?
らくや。
そういうジョーダンはやめてよー。