らくはずっと、猫缶を食べるときはいつもこの棚の上だった。
しかしここの長屋に移ってしばらくすると、飛び乗るときに後ろ脚を「ガコッ」と棚にぶつけるようになってしまい(←何回か現場を見た)、いつのまにか全然、乗らなくなった。
ここで暮らし始めたときには、らくはギリギリで小デブといえる体型だったが、そのうち本格派のデブになったので、身体が重くて飛び乗れなくなったのだと思っていたけど。
やればできるんだね。
スゲー!
さすがラクシュミーさん!
と褒めたたえていたら、らくさん、シラっとした顔ですぐ横のシンクの調理台に飛び移り、床に降りて、あっちに立ち去った。
えーと。
再考すると、おそらくは今と逆のルートを辿って棚に乗ったと思われる。
ジャンプして、いっきに飛び乗ったのではなくて。
しかし棚上への安全なルートを発見したということなので、賢いと褒めたことにしよう。
・・・発見するのが、少々遅かったような気もするが。