「行ってきます」
って声をかけて頭を撫でても、目も開けないで寝ているか、振り向きもしないでご飯を食べているか、こちらに耳を動かしもせずそこらをクンカクンカしているか。
完璧に無関心。
今朝も、タワーから外をみているラクシュミーに声をかけたけど、いつもと同じようにまったく反応はなかった。
ところがカイヌシが玄関で靴を履いていた時に、ふと目を上げると、階段の途中でお座りしたラクシュミーが、じ〜っとこちらを見ている。
うああ、らくやらくや。
そんな目で見ないで。
労働に行けなくなるじゃないかー!
(行くけどな)。
カイヌシの妄想。
「カイヌシ、いっちゃうの?
さみしい、みょん。」
イエヤマネコの真実。
「そらから、みず、なのに、そと、いく。
カイヌシ、やっぱり、バカ、みょん。」
冷静に想像をすれば、おそらくは、こんなところだろうと思う。