もうひと月近くも前のことだが、snowmanさんから猫ニュースをメールでお知らせいただいたので、ここに転載。
毎日新聞の記事より
『腎臓再生:ネコの体内で ブタ細胞利用、人工臓器に道--自治医科大などチーム』
さまざまな臓器になるネコの「間葉系幹細胞」を、ブタの腎臓の基となる細胞「腎臓原基」に注入し、ネコの体内で腎臓の組織を再生することに、自治医科大や東京慈恵会医科大などの研究チームが成功した。
尿の生成も確認した。
ネコの代わりに人の細胞を使えば、病気の腎臓に置き換える人工臓器作りに役立つ可能性がある。
間葉系幹細胞は、骨髄などに含まれ、血管や筋肉などになる。
この細胞は人にも存在する。
実験では、腎臓原基(約1ミリ)を、妊娠中期のブタの胎児から取り出した。
それにネコの間葉系幹細胞を注入、片方の腎臓が摘出されたネコに移植した。
すると、4週間後に腎臓原基が8~10ミリに成長し、ネコの血管が通った。
また、血液をろ過する糸球体や尿細管も形成され、尿がたまったことが確認できた。
ブタの臓器は人の大きさに近い。
中国やメキシコなどでは、インスリンを分泌する膵島(すいとう)がブタから人に移植されている。
研究チームの小林英司・自治医科大客員教授は「ブタの腎臓原基がネコの臓器再生の足場になり、臓器形成に近づいてきた。日本での臓器移植の実施件数は極めて少ない。人工的に臓器を作り出し、難病で苦しむ患者の治療につなげたい」と話す。【永山悦子】
毎日新聞 2009年11月22日 東京朝刊
真日新聞社サイト内のアーカイブはこちら
*****
目的はあくまでもニンゲンの臓器再生医療なのだが、研究過程においてニンゲン以外の動物に応用できる技術が生まれることは多い。
この他にもいくつかの臓器再生の研究も進んでいる。
腎臓再生に関しては、近年、実現するような気がする。
T: Y: ALL: Online:
Created in 0.0059 sec.