ちゃぶ台に布団をかけるために、まず、天板を持ち上げる。
いつもと違うカイヌシたちの動きに気づいたのか、ソファの上の猫ベッドで寝ていたラクシュミーが目を開けた。
次に、一番下にかけるコタツ用の毛布を広げると、
「あっ!」
という顔をして、上半身を起こしたラクシュミー。
で、いよいよちゃぶ台にふわりと毛布をかけた瞬間、らくが明らかにはっきりと嬉しそうな顔をして、ソファから飛び降りスルリとコタツにイン。
それっきり出てこない。
どこのうちの猫さんも、喜怒哀楽のいろいろな表情をすると思う。
いっちゃんも実に色々な表情をしたけれど、おそらくは顔による感情表現は、猫標準かなという気がする。
らくは、くっきりはっきり、気持ちが顔に表れる。
ワタシはいっちゃんとラクシュミーしか知らないので、もしかしたらラクシュミーが猫標準でいっちゃんがポーカーフェイス気味だったのかもしれないが、らくは、
「・・・猫ってこんなに表情筋が動くんだ」
と、カイヌシがあっけにとられるくらいの百面相をしてくれて、しかも思いきり分かりやすい。
なんかもう、気持ちがぜ~んぶストレートに顔に出ている感じ。
そういうワンコは多そうだが、猫ってもうちょっとクールというか、深みがあるというか、神秘的なイメージがあったんだけどな。
らくは、腹肉のみならず感情もご機嫌も、全部おっぴろげの丸出し。
ときどき、「猫としてそれでいいのか?」と思うこともあるけど、まあ、らくだもんね。
猫も個性それぞれで、それが楽しくて可愛い。
↑特にナニゴトもないときの、いつもの顔。
これは気持ちというか、性格が現れているような気がする。