夕方くりくりからカリカリご飯をもらったので、お腹が空いてないようだ。
様子を見に行くと案の定、サンラメラにへばりついて猫ベッドで寝ているイエヤマネコ。
眠ってはいないようなので、
「らく、ただいま」
と声をかけると、面倒くさそうに、それでも一応、頭を上げてこちらを向いて
「みょ」
と小さく一声だけ鳴き、義務は果たしたとばかりに、すぐにまた寝る体勢。
いいですよーだ。
カイヌシだって、ご飯を食べたりいろいろやることがあるんだもん。
イエヤマネコに構ってもらわなくたっていいですよー。
で、ワタシはワタシで1階で自分の用事をしていたら、カイヌシ帰宅から1時間半も経ってから、タスタスタスという足音と共にイエヤマネコが階段を降りてきた。
そしてカイヌシの顔も見ずに、というかこちらに視線をチラとも向けずに、まっすぐに山猫ご膳の前に行き、カイヌシに背中を向けて黙って座っている。
「らくや。猫缶?」
と聞いても、返事はないしワタシを見もしない。
でも聞かなくてもこれは猫缶の催促に決まっているので、パッカンしたが、らくが見ているのは猫缶の行方だけ。
お皿に入れて目の前に置くと、相変わらずワタシのことはチラとも見ないで、ひたすら食べる。
食べ終わったら窓の前に行き、またもやこちらに背中を向けて、黙って座っている。
「見るの?」と聞きながらカーテンと窓を開けると、無言で見張りの任務開始。
しばらくすると、次はコタツの前に来て、黙って座る。
そのときにも、カイヌシのことは見ない。
黙ってコタツ布団を見ている。
「入るの?」と聞きながら布団を持ち上げると、無言でイン。
もちろん、カイヌシには目もくれない。
で、それきり出てこない。
ほんっとーに、アイソがないと思うんだよ。
昨日は昨日で、朝ごはんのカリカリを食べた後に排水溝の見学をして、そのあとは山猫ご膳のある棚の上に乗っかって、
「みょ・・・みょ・・・ん・・・ふ・・みょ・・・ん・・・」
なんて今にも泣きそうな情けない声で、いつまでもいつまでも鳴いている。
「どうしたの?」
って声をかけると、ワタシの手に顔を押し付けてきたりして、またもや
「みょ・・・・みょ・・・ん・・・」
と。
いつまでもやっているので、まさかと思って山猫ご膳に残っていた朝ごはんのカリカリを、棚の上、らくの目の前に置いたら、
「やっとご飯がもらえたー!!」
という勢いで爆食。
食べたら、みょんとも言わずに、とっとと2階に日向ぼっこに行ってしまった。
らくや。
たしかにカリカリを棚の上に配膳することもありますよ。
でもつい30分前には下の段の山猫ご膳で食べていて、毎日たいていそこで食べているのに(猫缶は棚の上が多いけど)、ナゼお食事処の場所を忘れるのー?
わ、わからん・・・。
イエヤマネコがわからん。
ネタではなく、らくはほんとにちょっと、脳みそがアレなのかもしれないと思う瞬間。
くりくりは、らくは頭が良すぎるからそういう態度になるんだっていうけど、ご飯処の場所を忘れる頭のいい猫って何だろう。
アイソがなくて、デブでバカ。
でもカワイイんだよなあ。
世界一幸せにしてやりたい。
(世界一は無理だけど、幸せの部分だけはなんとか)
アイソがなくてバカでデブでも、らくは家からは一歩も出ない猫なので、誰かに迷惑をかける訳じゃないからいいよね。
らくや。
アナタ猫で良かったね。