満員御礼で応募はとっくに締め切られていたが、指を咥えて「栗ご飯・・・」とつぶやいていたら参加の許可をゲット。
うっしっしーとお出かけしたのに、なぜか2時間もの遅刻。
おかしいな。
計算では1時間の遅刻で到着できるはずだったのに。
サエコポンちに着くと、すでにマダム・スタルカ 、どりちゃん 、まりきちさん 、みみ母さん 、アンママさん 、Mintmama! 、TAMIさん がお揃いで、楽しげに盛り上がっている。
そして一方、サエコポンちのお坊ちゃま、タラネンコさまはといえば。
箪笥の上から鋭い目つきで、ちょっとの気の緩みも無く、ギンギンになって室内を見下ろしているのであった。
あああタラネンコさま。
長い手足、筋肉質の引き締まった身体、ヌメヌメと輝く毛並み、なんてステキ♪
でもっていつもいつも、お騒がせして申し訳ない。
そう謝ったのだけれど、謝るために近づいたのが更なる怒りとなってしまったようで、
「シャー!おとといきやがれ。シャー!シャー!!シャー!!!」と。
サエコポンが様子を見に来てくれて、ヨシヨシとタラちゃんを宥めていると、くっ付いてきたTAMIさんが後からタラちゃんのお尻をツツツと撫でたら。
タラネンコさまのお怒りが大爆発。
バシバシバシっと、サエコポンを高速連打でブン殴った。
「アナタ誰を殴っているの?私でしょー。」と言うサエコポンを、更にバシバシバシっとブン殴るタラネンコさま。
あまりの怒りに、サエコポンまでが悪の一味に見えたよう。
本気で気が立ってらっしゃるようなので、がっくりと肩を落とすサエコポン、うろたえるTAMIさんと共に、ニンゲン3人はスゴスゴと退散。
それからは、『タラちゃんにしつこくしない、かまわない。』という家主の教えを守り、ニンゲンは食べることに専念したわけだが、タラちゃんは相変わらず緊張MAXで見張り続け、そのうちどっと疲れたご様子で別室に移動。
その後もニンゲンたちは盛大に食べて食べて食べて、どれもみな美味しくてワタクシなど1週間分くらいの栄養を摂取させてもらい、そろそろお開きムードになった頃。
廊下の先から、TAMIさんの悲鳴。
帰り支度で荷物を取りに、玄関横の部屋に入ったら、ベッドの下からタラネンコさまが飛び出してきて一撃をくらったらしい。
TAMIさんが「バッグが取れない~」などとカワイイことを言うので(バッグはベッドの上にあった)、じゃあワシが取ってやるけんと件の部屋に足を踏み入れたところ、なるほどベッドの下から目にも留まらぬスピードで、タラネンコさまがニョルーン!と飛び出してきて、ひぃっと思う間もなく、スポンと戻っていった。
こ、怖かった・・・。
イエネコというには、あまりに鋭い&素早い身のこなし。
「ジャングルを歩いていると、足元のブッシュから何かが飛び出してきて、ワタシを鋭く威嚇したのちまた草むらに戻っていきました。
その間、わずか0.5秒くらいの出来事でした。
あれはいったい、なんというイキモノだったのでしょう・・・・。」
そんな感じであった。
ああタラネンコさま。
なんて面白い。
TAMIさんのあとも被害者続出ながらも、みな襲われて
「キャー♪こわーい♪♪」「キャー♪タラちゃ~ん♪♪」
などと喜ぶばかりで、タラネンコさまのご心労&ご苦労はいかばかりであったことか。
サエコポンに抱っこされているときのタラちゃんは、甘々のお坊ちゃんのお顔なのにね。
大騒ぎをしつつ、やっとそれぞれ荷物&コートを手にし、お土産までいただいて、日がとっぷりと暮れた頃、やっとおいとま。
下駄箱の上で最後の見張りを勤めているタラちゃんに、今日も長い時間うるさくしてごめんねとご挨拶をすると、
「にどとくんな」
という声が聞えた気がした。
いやもう本当に申し訳ない。
次回こそはキャーキャー言わず、大きな声も出さず、背後からそっと近づいて一瞬触ってぱっと逃げるなんていうこともせず(これは今回も自粛したが)、ガン見もせず、大人しくしているからまた呼んでください。
お願いします。
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まりきちさんからいただいたガマグチポーチ。
プロも裸足で逃げ出すような丁寧&綺麗な仕上がりに、イエヤマネコもびっくり。