しかしカイヌシ、そろそろ労働に行かなくてはいけません。
大荷物を出すからさ、危ないから、ちょっとだけどいててくれない?
とイエヤマネコに話しかけていたちょうどそのとき、いきなりグラグラっと長屋が揺れた。
地震だー。
番猫で頑張っていたラクシュミーさんは、シュタっと起き上がって、そそくさとソファの猫ベッドへ。
そっちのほうが安心なのか。
できればソファの上ではなく下とか、ちゃぶ台の下とかに隠れてくれたらいいんだけどな。
贅沢をいうと、大きな地震はきてほしくない。
今朝のは震度3だったそうで、そのくらいで小出しにエネルギーを発散してほしい。
どうしてもくるというのなら、カイヌシが在宅しているときにしてください。
でもらくは、イザとなったらカイヌシの存在を忘れて、1匹でふっ飛んで逃げる気がする。
それでもいいよ。
ちゃんと安全な場所に避難しておくれ。
で、落ち着いたら、すみやかにカイヌシのところに戻ってくること。
お願いします。