ねこまた家の唐突なイングリッシュガーデンの謎について

ぎゃおす屋上農園で余っているワーレンベルギアを、今日自転車でちょちょいと運んでねこまたさんLink に押し付けてくる予定だったのだが、朝から大雨。
どうしよう~とねこまたさんにメールしたら、「旦那の運転で車で取りに行く」と申し出ていただいたので、
「ほんとー?悪いわね~。」とお言葉に甘えることに。


長屋周辺の、一通の多いクネクネ細い住宅街の中まで車で来させた上に、旦那様を車で待たせたまま、ねこまたさんだけ長屋に到着。
ねこまたさんが部屋に入った直後、らくは2階から階段を降りてきたが、ねこまたさんを見つけるなりフリーズして普段からのびっくり顔をさらにびっくりにして、あっという間に2階へ駆け戻ってしまった。
姿が見えたのは、ほんの一瞬。
いつも通りにアイソのないイエヤマネコのことは放っておいて、ワーレン3株を車に運ぶ。


ワタシは明日の仕事の集合が『幡ヶ谷にある某社、9時』だったので、今日はこのあと仕事道具を幡ヶ谷駅のコインロッカーに入れに行こうと思っていた。
仕事道具は重くてかさばるので、朝8時台という一番混んでいる時間の電車に乗るのは、非常に困難だからだ。
そのことをねこまたさんに話すと、車で幡ヶ谷駅まで送ってくれると言う。
「ほんとー?悪いわね~。」と再びお言葉に甘えることに。
車中でねこまたさんが、
「ひぴさんです。」
と旦那様に紹介してくれたとき、ワタクシちょっと緊張してしまい、
「変な名前ですみません・・・。でも奥さんなんて『ねこまた』ですよ『ねこまた』!」という暴言を吐きつつ、幡ヶ谷駅へ。


幡ヶ谷駅に到着すると、さらにねこまたさんご夫妻は、帰りも車で送ってくれるという。
「マジで?悪いわね~。」と三度お言葉に甘え、
さらにさらに「うちでお茶でも」というお申し出に、
「きゃあああああ~。ほんとに?ほんとにいいの~?」と大喜びで、ホイホイとご親切に甘えることに。


・・・つか、今書いてて思ったのだが、甘えすぎだろうワシ・・・。
だってさ、「うちでお茶」という言葉を聞いたとたん、ワタクシの頭の中には、おしりちゃん・こしりちゃん・ちぼりちゃん・こちびちゃんが、踊りながらメリーゴーラウンドのようにクルクル回り、ワタシに笑いかけているという、魅惑の絵が浮かんでしまったのだもの。
ワタシは確かに図々しかったが、それも仕方がない。


で、ニタニタしながら旦那様が運転する車にまたもや乗り込み、一路ねこまたさんちへ。
リビングに入ると、ソファにはさっそくおしりちゃんがーっ!


おしりちゃんは、穏やかでゆったりしていて、お顔が猫離れしている(目も離れている)。
表情がとってもヒトっぽくて、猫を越えた不思議な雰囲気。
嫌がらずにいつまでも撫で撫でさせてくれるし、くんかくんか匂いをかいでも怒らないし、ぜんぜん逃げない。
ありがたやありがたや~。


こしりちゃんは爆裂ヤンキー娘かと思っていたが、抱っこもさせてくれて、ふわふわふかふかで、女の子な感じがいっぱいだった。
そしてお顔は、らくに似ている・・・。わはははは~。
こしりちゃんのほうが、おっとりと女の子っぽくて、びっくりもしていないのだが、お顔の造作がらくと同じカテゴリーのような。
誕生日も同じだし、本気で遠い血縁かもと思ったほど。


ちぼりちゃんは、子供の頃はおしりちゃんに似ていたと思ったけど、今はしっかり『ちぼりちゃんオリジナルのお顔』になっている。
で、噛み猫さんかと思っていたが、ちゃんと撫で撫でもさせてくれるし、がぶがぶもしない。
我慢していたようなお顔はしていたけれど、イエヤマネコのようにスっ飛んで逃げることはない。
ベランダでのんびりお昼寝する姿が、とってもラブリーだった。


こちびちゃんは、一番小柄で、一番シャイ。
ねこまたさんが抱っこして連れてきてくれたのだが、「アナタいったいだれなのよう~。」という目でワタシを見て、にゅるんと逃げて、同室は拒否。
それでもワタクシ、手を伸ばし鼻も伸ばして、ちょっとだけだけど撫で撫でし、素早くにおいもくんくんさせてもらった。
こちびちゃんは、当然ながら怯えていた・・・。怖がらせてごめんね。


お猫様たちを堪能したあとは、広々としたベランダに勝手に出てタバコを吸い、持って来たワーレンを勝手に鉢ごと壁掛けに入れてフェンスに引っ掛けるワタシ。
調子に乗って、これはここ~とやって、一歩下がって様子を眺めているときにハッと気が付いたのだが、ワタシが花を引っ掛けた場所には物干し用の金具があるではないか。
「これじゃ洗濯物が干せないね~。」というと、ワタシの勝手をニコニコしながら見ていたねこまたさんは、やはりニコニコしながら「じゃあこっちに~♪」と言いながら、反対側のフェンスにワーレンを移動したのだった。


ねこまたさんてば、なんて大人で穏やかなヒトなんだろう。
でも、言ってもいいと思うぞ。自分ちのベランダなんだから。
「そこダメ。こっち!」とか、言ってもいいと思うぞ~。


それにワーレンは花とはいえ、まだ蕾で咲いていないので、姿はほとんどただの草。
しかも育ちすぎてボーボーで、限りなく雑草チック。
かわゆい園芸種のお花が並ぶねこまた家のベランダでは、はっきり言ってかなり浮いてる。
そこだけ唐突に異空間。
眺めながらワハハと笑ってしまったが、あまりの浮きっぷりに、これはマズイ、誤魔化さなくてはならんと焦る。


「そこだけちょっとワイルドになっちゃったけど~。え~とお・・・。」と困っていたら、ねこまたさんが
「イングリッシュガーデンな感じ~♪」と続けてくれたので、すかさずそれに飛びついた。
「そうそうそうそうそう!イングリッシュガーデン!!まさしくイングリッシュガーデン!!!」
ねこまたさんもニコニコと「うんうん、イングリッシュガーデン」と。


ワタクシ、イングリッシュガーデンがどんなのか知らんけど、響きがオサレなので採用してみた。
でもたぶん、ワーレンのこの浮きっぷりとは違うと思う・・・。
が、確かに種は、イギリスの種屋のものだ。
だからまったくの嘘ってワケではない。
それにしても、ベランダの雰囲気をぶち壊されているのに、フォローをしてくれるねこまたさんってスゲい。
080525
参考資料。イングリッシュガーデンなワーレンベルギア

080525b
花はこんな。咲いてもワイルドなままかも



ベランダからまた部屋に戻り、おしりちゃんをたっぷり撫で撫でしながらコーヒーとお菓子までいただいて(ねこまたさんはコーヒー淹れるのヘタと言っていたが、ぜんぜんそんなことない、美味しかった。)、ワタクシそろそろ・・・と立ち上がると、家まで車で送ってくれると言う。
いくらワタクシでも、それはさすがに図々しすぎると思ったのだが、ねこまたはんの穏やかな笑顔を見たら、つい
「うん!ありがと~!」と答えてしまった。
そして三度、旦那様の運転で長屋まで送ってもらったのだった。


ねこまたさん、旦那様、おしりちゃん、こしりちゃん、ちぼりちゃん、こちびちゃん。
せっかくの休日に、お騒がせいたしました。
いろいろ振り回してしまってごめんなさい。
ありがとね~!


でもやっぱ、ちょっと親切に甘えすぎた気がする。
願わくば、ねこまた家の壁・ぎゃおす長屋の方向に、魔よけのお札が貼られていませんように。


次回は、しっかりデジカメ持って突入しようっと♪

— posted by hipi at 10:14 pm  

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