ぎゃおす王国記～ラクシュミーの王様への道

朝起きたら、台風だった。


ニッポンの沿岸を台風が通過していくので、その影響で東京にも雨が降る。
昨夜の天気予報では、たしかそんな話しだった。
しかしこの雨風は、台風そのものではないですか。


強めの雨が降るだけだと思っていたから、ぎゃおす農園の台風対策は、な～んにもしていない。
すぐにひっくり返るガジュマルの鉢を室内に入れただけで、あとは全員外に出しっぱなし。


ど、どうしよう・・・。
って、もうどうにもできないな。
農園のみんな、自力で生き残っておくれ。


そして一方、家の中の農園主・ラクシュミー。

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午後から雨がやんで、徐々に風もやんで、農園主はさっそく農場をチェック。

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・・・してないし。
ゴロンゴロンしてるだけだし。


農園の被害は、思ったほどではなかった。
鉢が３個転がってて、ギリア・カピタータの枝が吹っ飛んだくらい。

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育ちすぎたせいか、そもそも自分で自分の体重を支えきれずに、ちょっとした刺激で枝が折れる状態だったからな。
鉢植えには向かない植物なのかも。
あ、支柱をすれば良かったのか？
面倒くさいからもういいや。

台風

午前中の任務はイチゴの収穫

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鳥さんの観察

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午後からは雨が降ったりやんだり。
らくはいつものように、優雅にお昼寝。

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なんのネタもオチもない、平和な1日。

ワタシが行くとこ行くとこついてきて

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そのくせ撫でようと手を伸ばすと、威嚇する。

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でもこんな様子を見ていると、抱っこもお触りも、そのうちさせてくれるような気がするけど。



・・・そのうちって、何年後だろう。

5月4日のこと。
くりくりはトムヤンクンを作るために、加熱用のエビを買ってきた。
においに気が付いたイエヤマネコが
「くれ～！はやく～！オレさまのエビー！」と大騒ぎ。


加熱用のエビを生であげるわけにはいかないし、らくは加熱したエビは食べない。
つまり今夜はイエヤマネコのエビはないのだが、らくはあきらめない。
調理台に居座って、『オレさまのエビ』を要求し続ける。

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結局ワタシが、甘エビを求めて駅前のスーパーまで走ることになった。
夜も遅めの時間だったので、近いほうの店は売り切れたらしく置いてなかった。
2件目でゲットして、また走って帰り、らくに給仕したのであった。


同じことが昨年も2回あった。
くりくりには
「自分がエビを食べたいなら、必ずイエヤマネコのぶんも買え。自分のエビとらくの甘エビはセットだ！」
と口を酸っぱくして言い聞かせたのに、忘れてしまったらしい。


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こちらは今日のラクシュミー。

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夕日で逆光で背中とくれば、たいていのモノは哀愁を帯びた風情をかもし出すのだが

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ない。
哀愁の『あの字』もない。
ただカワイイだけで、何かあるとすれば、暑苦しいの『あ』くらいだ。

らくは返事をしない猫だと何回も書いているが、ここ最近たまにだけど、声をかけると返事をしてくれるようになった。
いっちゃんのお返事は「あわん」だったが、らくは「あーうー」と答えてくれる。
それはもうはっきりと、ひらがなで、「あーうー」と言う。


「らくー」
「あーうー」
「らーくー」
「あーうー」


あーうーの発音の明瞭さでは、アーウー宰相（総理大臣）だった大平さんにも勝つと思う。

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