ぎゃおす王国記～ラクシュミーの王様への道

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朝6時。
らくさん、起きるなり機嫌が悪い。

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カーテンを開けたら、また外は雨だったから。

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カイヌシは窓のないスタジオに篭っていたから知らなかったのだけど、午後から雨がやんで晴れたらしい。
あああああ～。またですか。
いくら昨日まで暖房を入れていたとはいえ、晴れると気温は急激にあがりそう。
長屋の窓は、締め切ってある。
お留守番のイエヤマネコは茹ってないか？


夜、帰宅。
らくは元気。
先に帰っていたくりくりによると、晴れたのは夕方ちょっとだけで、暑いってことはなかったそうだ。
ああ良かった。
でも考えてみたら、もう10月なんだよね。
いくら晴れても、真夏のように熱中症になるほどではないはずだ。

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そのうち、エアコンの温風にあたりながら不貞寝。

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秋晴れの空の下で遊びたいね。
カイヌシも屋上の植物たちがどうなっているのか、様子を見たいよ。

昨日も一昨日も肌寒くて、いきなり秋になったと思っていたら、今日は肌寒いどころではなく、きっちり寒い。
雨なので、室内干しの洗濯物を乾かすためもあって、この秋、初めてのエアコン暖房をオン。
ついこのあいだまで「もう9月なのに、まだ冷房～」と言っていたのに、今日は「まだ9月なのに、もう暖房～」と言っている。
季節はしっかり移っていたんだね。
時期になれば、ちゃんと春がきて夏になって秋がきて冬を迎えて。
当たり前のことなんだけど、すごいと思う。
たいしたもんだ。


らくさんは、温風があたる王冠ベッドで寛いでいる。

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そのうち、もっとエアコンに近づいて、至近距離から温風を浴びまくる。

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そこまでか？そんなに寒いか？
つか、暑くないかそれ？
とカイヌシは思うが、冷暖房大好きのイエヤマネコとしては、エアコンかぶりつきは外せないのだろう。
暖かい場所にすかさず陣取るイエヤマネコも、たいしたものだ。


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いつまでたっても雨はやまない。
夜になって、屋上のドアまで行き、じーっと長い間外を見つめていたラクシュミーさん。

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とうとう身体を乗り出して、一歩外に踏み出すが

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雨にあたって、マッハで戻ってくる。
しかし未練たらたらで、また外をじっと見る。

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（↑シャッタースピードが遅いので、シッポが2本に写ってる。
ねこまたイエヤマネコだ！
ご長寿決定！縁起がいいぞ！）


それを何回も繰り返し、とうとう諦めてドカドカドカっと部屋に戻ってきたけれど、背中に
「つまんないみょん」と書いてあるね。

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らくや。
どんな雨だって、いつかやむんだよ。
晴れたらまた屋上を、飽きるまでパトロールしよう。

夕方から外出。
インドネシアから帰国している裕子ちゃんと下北沢でお茶。
ラクシュミーの晩御飯には、お土産の生シラス。
らくは爆食していたけど、生でも1パックでは塩分が気になるので、半パックだけ。


猫缶を休んだから少し痩せたかな？

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ほんと？

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