カイヌシの話で、今日は猫はでてこない。
先日のこと。
カイヌシ、ぶくぶくペッとうがいをしたら、口の中から水と一緒に、歯の欠片のようなものが出てきた。
え?
と思って鏡を見たら、左上の前歯がナナメに欠けてて、猫のキバのようにとんがっている。
わはははは。
なんじゃこりゃ~。
面白いけどな。
しかし前歯が欠けると、どんなに美人でも金持ちでも、お笑いの顔になってしまう。
ましてや美人でも金持ちでもないワタクシのバヤイ、前歯が欠けたらもう貧乏臭さとみっともなさが炸裂なので、先週の金曜日に歯医者に行ってきた。
虫歯ではないので、1日で工事完了。
だから歯はもう問題ないのだが、それとは別に驚愕の事実があった。
歯医者で、「ぎゃおすさん、何か薬を飲んでます?」と聞かれて、何も飲んでないけどなんで?と聞き返すと、「舌が黒くなっているので。」と言う。
毎年夏には焦げたように日焼けしてしまうのでよく分からないが、ワタクシ、子供の頃から本来の肌は青っぽくて顔色が悪く、爪の色もよろしくない。
さくら貝のように綺麗なピンク色の爪の人も多いのに、ワタシの爪は黄色っぽくて不健康そうなのだけど、この歳まで大病をしたこともないのだから、もともと血色が良くない体質なのだろうと思う。
なので舌が黒いと言われても、ちょっと黒ずんでいて健康的な色ではない、という程度かと思ったから、そんなに気にはしなかった。
で、帰宅してから治してもらった前歯を鏡で見て、それからついでにベーっとベロを出してみて、驚愕のあまりひっくり返った。
舌全体が墨を塗りたくったように真っ黒け!
ブラックホールのように真っ黒けのけ!
闇夜のカラスも泣いて謝りそうな真っ黒っぷり!
なんじゃこりゃ~。
いつからこんなことに?
痛くもかゆくもないし、鏡でベロをみることなんかないから、さっぱり分からん。
舌クリーナーで擦ってみたが、ぜんぜん落ちないし。
びょ、病気?
・・・な感じは、ぜんぜんしない。
目を瞑ってじっと座って自問自答してみたが、身体に異常がある感じがまったくない。
しかしこの真っ黒けの舌は明らかに異常なので、ネットで検索。
黒毛舌という症状があって、抗生物質などを連用するとなるそうだ。
薬は飲んでいないし、恐る恐る黒毛舌の画像を見てみると、ワタシの舌の状態とはだいぶ違う感じ。
ワタシのは、べったりと一面にフラットに、真っ黒けなんだもん。
他にもいくつか舌が黒くなる原因はあるようだけど、どれもみな、病気ってことはない。
ストレスだったり飲食物だったりで、ワタシが思い当たるのは、毎晩でっかいタンブラーでグビグビ飲んでいる赤ワインしかない。
そうか~、ワインだ、ワインに決まっているのだ!
ってことで、金曜日の夜からワインをやめて、毎日舌クリーナーで掃除をしていたら、まだ黒いままだけどだんだん色が薄くなってきた。
舌クリーナーは、今までは歯磨きのついでにたまに使う程度で、鏡も見ないでテキトーにコシコシやってただけだった。
これからは毎回、ちゃんと鏡でチェックしながらやろう。
赤ワイン禁止は、ちょっと残念。
渋くて重い赤が好きなのに、それが黒くなる原因だったとは。
身体の異変ではなくて良かったが。
しかしいつからかは知らないが、ワタクシ、キバ状にとんがった前歯と真っ黒けの舌をチロチロさせながら、世間の片隅をウロウロしていたってワケで。
なんて邪悪な姿、まるで悪魔の化身。
わははははっ。
ちょっと楽しい。
一昨日の土曜日、美帆ちゃん(妹)と一緒に道端の石段に座って串焼きを食べていたときに、6~7歳くらいの男の子が空のペットボトルを美帆ちゃんの背中に投げつけて逃げていったという事件があった。
ワタクシ、アハハハーと笑いつつ真っ黒の舌をベロベロ出しながらその子を追い掛け回してやろうとしたけれど、美帆ちゃんが
「やめてー!そんな怖いことやめてーやめてー!」と必死で止めるのでやめておいたのだが。
口裂け女に続く都市伝説、『ベロ黒女の恐怖』が誕生するチャンスだったのになー。
映画化されたらキャラクター料をがっぽりもらって、ウハウハになったかもしれないのにー。
ち。
注)いくら赤ワインを毎晩グビグビ飲んでも、舌が真っ黒けになる人ばかりではないそうだ。
やはり体調とか赤ワインの種類にもよるらしい。
ワタシが毎晩飲んでいたのは、いつも同じもので、酸化防止剤無添加の安物赤ワイン。
タンニンが多いのかもしれない。
そんな、どーでもいい、はなしより、
もっと、アマエビだせ、みょん